ktaro ⇔ oratk

今年になってからいろいろと動きのあった近所で、
もうひとつ、新しい旅立ちがあった。

「・・・これで旅立てます」

土地の持ち主である方は一言、心の動きを籠めた言葉を伝えてくれた。

そして、立つ鳥跡を濁さずという言葉のとおりに、
すっかりしてSLの地を去っていった。



誰かは、遊びの延長だからとあっさりしている人もあるのだろう。
ただ、ここは「セカンドライフ」という第２の人生、
「別のもうひとつの人生」と大切にしている人も居るのは確かだ。

人それぞれのもうひとつ。

遊びでも相手にしているのは現実の人間。
遊びなら遊び、しっかり遊べよ。
そう思ってしまうのは、自分がおじさんだからなのかもしれない。

「この土地をすごく愛してる、けいたろうさんにお売りできてよかった」

その言葉に、現実ではない花が一輪。
セカンドライフの浮島に咲いた。

それは、人の気持ちから生まれた命のない非現実の紅いバラ。

・・・それでも、自分は思う。
せめて生きている間、
人を大切に、人に優しく居られるように、と。



セカンドライフに新しく生まれた人へ、
新しい旅立ちをする人へ。

Merry Christmas & a happy new year.