ktaro ⇔ oratk

今回は、ちょいと長い話です。



新しく土地を持つというのは、いろいろある。
自分は商売というよりも生活重視なので土地を探したり選んだりするときは、
見た目環境重視な傾向だったりする。
近隣の環境、壁で囲まれていないか、
派手な看板や迷惑なオブジェクトはないかとか、
なにかと気にするときのほうが多い。
土地の状態も大切で、区画に別のアカウントの土地が混ざっていないかとか、
飛び地になっていないかとかね。

で、最近、手に入れた南向きのリンデン公海を正面にしたビーチは、
以前、散歩していてイイなと思っていたのを思い出し、
ある日ふらふらと飛んでみて偶然出合った場所。
新しい大陸だけのことはある綺麗な砂浜のテクスチャ。
シムの端の海沿いだからなのか、この辺りは何故か土地の値段がバカ高で、
高級住宅高級ショッピングモール化していた地域。
1024sqm で400000L$ するような、
とてもとても手を出せないような条件揃い踏みだったりしていた。

それが、いとも簡単に手に入れられるような価格に下落していたのは、
世代交代にも似た移り代わりなのかもしれません。



リンデンの公道にも面していて、縦幅のやや狭い区画は細かく区分けされ、
広告用なのか16sqm が其処此処にあり、
それぞれが細かい価格設定になって売り出し。
持ち主は一緒。
グループ設定で保持、販売、放棄などされていたりして、
少しばかり首を捻るような訝しさはあった。

でもまー、いいか

そんな軽い気持ちにもなる値段だったこともあり、
所有できるTier にも余裕があるのでポチポチと買い積めては統合を繰り返し、
すぐに約4000sqm を手に入れることができた。
が、手に入れた土地の元々の持ち主の爺さんアバター・・・
土地を購入してすぐに向こうから話しかけてきて、
以前は、このシム全体を所有していたらしく、その歴史なんかも話し始め、
その人の情報もなんやかんやと話してくれたりした。
信じていたアバターには突然連絡できなくなり、
そのアバターが所有していた土地も放棄され誰も信じなくなった、とかね、
月に600ドルの土地利用料を払っていると聞いたときには驚いた。



人のイイRL＝SLの爺さん。
曲者でね～。
始めは気軽に話しかけてきて何かと褒めてきた。
そして、フレンドシップを送ってきて、次にログインするとすかさずIM が来た。

"hi my friend"

今にして思えば、それまでの人の良さは周到だった。
この土地を手に入れた次の日、明らかに態度は一変した。

「ところで、君はここで何をしたいんじゃね(見た目爺さんだから;^^)」

その一言から始まった裏の意図丸出し発言・・・そして、
送られたフレンドシップは、その日から何の断りもなく切捨て。

「此処に居られるとワシにとって良くないから、土地を交換しよう」
「その案はワシの意にそぐわないから少し考える、話は後じゃ」
「16sqm が必要なら売るから言いなさい」

それまでの気軽さもいつしかなくなり、

"hey neighbor" から "苗字の呼び捨て" へと変遷。

俺に訊いてきた、「何をしたい」は、爺様が何をしたいってことだと気づいたときには、
もう、なんの音沙汰も無くなっていた。

その地域で生活する上で一番大切な御近所さんには、どんな人が居るのか、
ってのは実際に暮らしてみないと判らない場合がほとんど。
でもね、どこの国からとか、実際の年齢はいくつなのかとか、
そんなことはあまり気にしないけれど、
まさに掌を返すような扱いをする今回のアバターさんには辟易だ。

ただ、良いこともあった。
この爺様が細かく区切った上、放棄した土地をどうにか購入できないか、
とリンデンのサポートに連絡したところ、
ある一定の条件を満たせば購入可能になるということが分かった。

放棄された土地の3方を囲むようにして土地を所有していれば購入可能。

今回では購入した土地の中に、その条件に合っている区画があったので、
サポートからの返事では、64sqm を64L$ で御購入いただけますとあり、
すぐさま手続きすることができた。

16 や 32sqm とか、今となっては役に立たない区画にする必要もないのに、
敢えてするその意図は、やはり人に対する気持ちは無いのだろう。

そう･･･猫になって冷静に考えてみて解った。